300平米を坪数に変換|不動産購入に関する参考情報
300平米を坪数に変換
土地や家を購入する際には、不動産会社で坪数の表記を見かけることも多いでしょう。一般的に不動産会社では、面積を坪単位で表しています。
300平米の家が欲しいと考える方にとって、300平米を坪数へ変換できなければ、土地や家を探せません。平米数を坪数に変換できるようになれば、不動産取引がスムーズになり便利でしょう。
この記事では300平米を坪数に変換する方法について、詳しく解説します。土地を選ぶ際の注意点や300平米の間取り例や、不動産購入に関する情報についても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
平米数と坪数
まずは平米数を坪数に変換できるよう、平米数と坪数の関係性を把握しましょう。
平米数は面積を表す際に使われるポピュラーな単位です。縦の長さ×横の長さで計算できる面積を平米数と呼びます。
一方坪数は明治時代から伝わる計測寸法で、現代では不動産業界で多く活用されています。
300平米を坪数に変換するには、まず1平米が何坪なのかを理解しなければいけません。1平米=約0.3坪であり、1坪=約3.31平米なので、これを基準に考えると、300平米は約90坪ということになります。
300平米はバレーボールコート約2面分、郊外にある大型ドラッグストアや大型スーパーマーケットと同程度の広さです。
平米数と坪数の関係性が分かれば、300平米が広い面積であることがより理解できるでしょう。
平米数と畳数
平米数や坪数と同じく、不動産業界でよく見かける表記が畳数です。畳数は部屋の間取り図などに使用される表記で、畳何枚分の広さを有しているかを表しています。
平米数と畳数の関係性を理解すれば、間取り図においても明確な広さをイメージできるようになり便利でしょう。
平米数と畳数を変換すると、1平米=約0.6畳なので、1畳=約1.65平米となります。しかし畳のサイズは地域差があり、畳単位も地域によって微妙に違うため、別のエリアでは同じ畳数でも平米数が変わってきます。
平米数を畳数に変換した際に、間違いが生じないよう地域別の畳数と平米数の関係性を確認しておきましょう。
地域別の1畳の面積は、関西地方などの京間で1.82平米、東海地方などの中京間で1.65平米、関東地方などの江戸間で1.54平米、山陽地方などの六一間で1.71平米、集合住宅などの団地間で1.54平米となっています。
団地間とはマンションやアパートなど、部屋が密集した集合住宅で使用される表記です。中京間の1畳=約1.65平米を基準とした際には、300平米は約181畳となります。
畳181畳分の広さと考えれば、300平米が広い面積だと明確にイメージできるでしょう。
300平米の土地を選ぶ際の注意点
300平米の土地を購入すれば、広い土地を活かして広い一軒家や狭いアパートなどを建てられます。
この項目では300平米の土地を選ぶ際の注意点として挙げられる、土地の価格と建ぺい率や容積率の制限について説明します。
土地の価格に注意する
土地の価格は地域によって大きく異なり、人々の需要が高い地域ほど高額になる傾向があります。土地を選ぶ際には、予算や目的に合った地域で、土地を購入するように注意しましょう。
土地の価格は、地価公示価格で公表されています。地価公示価格とは、国土交通省が毎年1月1日時点のデータを基に算出した土地価格の目安です。
地価公示価格によると、2022年度の全国坪単価平均は77万7600円/坪、平米単価で23万5224円/平米でした。
*参考 地価公示価格チェッカー
この価格を基準に考えると、300平米の土地を購入するには、7,056万7,200円かかるということになります。しかしこれはあくまで全国平均価格から算出している価格であるため、首都圏や関西圏などの人気都市部は、更に高額になるでしょう。
都市部で300平米の土地購入を検討している方は、人気エリアの土地価格平均を確認してみてください。
全国上位の地域の価格は東京都が373.3万円/坪で112.9万円/平米、大阪府が103.0万円 /坪で31.2万円/平米、京都府が88.8万円 /坪で26.9万円/平米、神奈川県が86.2万円 /坪で26.1万円/平米、愛知県が70.7万円 /坪で21.4万円/平米、福岡県が63.2万円 /坪で19.1万円 /平米、兵庫県が54.5万円 /坪、16.5万円/平米となっています。
つまり東京都で300平米の土地を購入する際には、平均価格で3億3,870万円が必要ということになります。
反対に、地方エリアの平均価格を確認すると、島根県が13.2万円 /坪で4.0万円/平米、宮崎県が13.0万円 /坪で3.9万円/平米、茨城県が12.0万円 /坪で3.6万円/平米、鳥取県が11.3万円 /坪で3.4万円/平米、山形県が11.0万円 /坪で3.3万円 /平米、青森県が9.9万円 /坪で3.0万円/平米、秋田県が8.3万円 /坪で2.5万円/平米となっています。
つまり土地価格が安い秋田県で300平米の土地を購入する際は、平均価格で750万円が必要ということになり、都市部とは大きな差があります。土地を探す際は、地域によって土地の価格相場が大きく違うことを、覚えておきましょう。
建ぺい率と容積率に注意する
300平米の家を建てようと、300平米の土地を購入しても理想通りの住居を建てるのは難しいかもしれません。住居を建てる際には、土地に対する建ぺい率と容積率の制限を順守する必要があるのです。
建ぺい率は土地面積に対する建物面積の割合、容積率は土地面積に対する延床面積の割合を指します。
建物面積とは、住居を真上から見た際の外周面積のことをいいます。2階部分のバルコニーが1階の外周より外側に位置する場合、外周から飛び出たバルコニー部分を含めた1階外周面積が建物面積になるということです。
延床面積とは、各階の床面積をすべて足した総床面積であり、住民が生活できる居住面積をいいます。
たとえば、建ぺい率50%、容積率80%の300平米の土地を購入した場合、建物面積が150平米、延床面積が240平米までにおさまる家を建てる必要があります。
建ぺい率と容積率の制限を考慮しないと、理想通りの間取りで家を建てられない可能性があるので、注意しましょう。
300平米の家を建てる際の費用目安
300平米の家を建てる際には、当然建築費用がかかります。中古物件を購入しない限り、新しく家を建てるしかないでしょう。
家を建てる際の費用の目安は、住居に使用する構造や素材のグレードによって変わります。予算を抑えて300平米の家を建てたい方は、リーズナブルな構造を検討してみてください。
構造にこだわりたい場合は、費用の目安を確認して資金計画を立てるとよいでしょう。
資金計画の参考として、国土交通省が発表した、2022年度の構造別平均建築費用を確認してみます。
構造別建築費用の全国平均は、木造が173,000円/平米、鉄骨鉄筋コンクリート造が284,000円/平米、鉄筋コンクリート造が265,000円/平米、鉄骨造が256,000円/平米となっています。
*参考 国税庁|地域別・構造別の工事費用表「令和4年分用」
また平均建築費用を基に300平米の家を建てる費用を計算すると、木造が51,900,000円/300平米、鉄骨鉄筋コンクリート造が85,200,000円/300平米、鉄筋コンクリート造が79,500,000円/300平米、鉄骨造76,800,000円/300平米となります。
家を建てる際には予算に合った構造やグレードで、設計を依頼しましょう。
300平米の間取り例
300平米の広さで家を建てることを考えたとき、どの程度の間取りができるのか把握しておくことが大切です。300平米は一軒家であれば、かなり広い間取りを実現できます。
国土交通省が定める誘導居住面積水準とは、世帯住民が全員快適で不自由なく暮らせる面積を表した目安です。25平米×世帯住民数+25平米で計算できます。
この誘導居住面積水準から考えると、延床面積が300平米ある家なら、11人が快適に暮らせるでしょう。
*参考 国土交通省|住生活基本計画における居住面積水準
11人が快適に暮らせるのであれば、二世帯住宅やシェアハウスに適した間取りも設計できます。
部屋数を増やして7LDKの間取りにしたり、吹き抜けや広々としたスペースを確保した3SLDKの間取りも実現可能でしょう。
また部屋数が11部屋程度の狭いアパートを建てて、収益を得ることも難しくありません。
300平米の家を建てる際には、用途と優先順位を決めて理想の間取りを考案しましょう。
300平米を坪数に変換に関するまとめ
土地などの広さを表す場合、平米の単位がポピュラーですが、不動産業界では坪数がよく使われています。平米を坪数に変換すると1平米=約0.3坪、1坪=約3.31平米の計算式で表せます。同じように平米数と畳数は1平米=約0.6畳、1畳=約1.65平米の関係性です。
不動産購入の際には、平米数と坪数の関係性を理解しておくと、スムーズに取引ができるでしょう。
広さの単位を理解した後は、土地の価格と建ぺい率と容積率の制限に注意して、自分の要望に合った土地を探してみてください。
家を建てる際には、予算に合った構造や素材のグレードを考えたうえで建築依頼をすることをオススメします。
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