【7日間ブックカバーチャレンジ 4】 「銀河鉄道999 全10巻」
主人公・星野鉄郎が機械の身体と永遠の命をただくれるという星・アンドロメダに行くため謎の美女・メーテルと共に旅をする物語。
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僕は鉄郎のキャラが大好きだった。
好奇心旺盛でいつもなぜかと問いをもち、なんにでも頭を突っ込んでしまう鉄郎。
心優しく、正義感あふれる性格が裏目に出て時に誤解を生み、トラブルにもなる。取っ組み合いのけんかにまでなってしまうこともある。
そんな鉄郎だが自分の身体で感じたことを信じ、己の血肉にしていく。
正義とはなにか。人の心の痛みとはなにか。
痛い目に遭いながら少しずつ成長していく鉄郎。
そんな鉄郎を影で支えながらも黙って見守り続けるメーテル。
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作者の松本零士の描くキャラクターは「男おいどん」の時から好きだった。
彼の描く世界観もまた好きだった。
昭和51年に月間ビッグゴールド(ビッグコミックの増刊)で始まり、翌昭和52年に週刊少年キングで連載された。
当時はまだ金欠病にあえいでいるころで、書店で夢中になって立ち読みをしていたのを覚えている。
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昭和55年。長男が産まれた。
迷わず哲郎と名づけた。星野鉄郎のような自分の身体で感じたことを信じて進むような男になってほしいと願った。
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平成21年に全10巻のコミックスとなり小学館から発行された。
あらためて読み返した。
僕はすでにいいおっさんになっていた。
でも若いころと同じように胸が熱くなった。
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著者: 松本零士
出版: 小学館
印刷: 図書印刷
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